FXのトレードするための心構えと2大種別(裁量と自動売買)の特徴

FXをトレードする上で、大きく2つの種別があります。
「裁量トレード」と「システムトレード(自動売買)」です。

それぞれ、メリットとデメリットがありますのでそれらの特徴を踏まえた上でうまく活用しましょう。
どちらがよくて、悪いというものではありません。

ただし、裁量トレードは、トレードをするあなた自身のメンタルや考え方で大きく結果に影響します。
取引をするにあたって気を付けておくべき心構えを紹介します。

裁量トレードとシステムトレードの特徴

システムトレードのメリット

システムトレードの一番のメリットは、トレーダーの感情に影響を受けず淡々と取引できることです。
これからFXを始めようとする人は、必ず経験することになると思うのですが、損切り(損失を確定)するかどうか迷う場面があって、損失を出したくないために損切りをせず、さらに損失が拡大してしまったという経験を少なからずすることになると思います。
そのような場合であっても、システムトレードであれば、ルールに従って対処できるのが大きなメリットです。

システムトレードは、システムが自動で取引しますので、基本、人が何か操作をする必要がありません。
そのため、寝ている時や仕事中で取引ができないような場合でも取引することが可能です。

システムトレードのデメリット

システムトレードのシステムを起動させている本人が自分で何をやっているかほとんどの場合でわかっていないということです。
これは、何かシステムに不都合が生じても自分では、対処できないとこになります。

裁量トレードに比べて柔軟な対応ができないことも特徴です。
無意味なエントリーやロスカットを行うことがあります。
また、現時点では、超一級トレーダーの千変万化する手法を完全に再現するシステムは存在していません。

裁量トレードのメリット

裁量トレードでは、極限までリスクヘッジして、損小利大を実現することができ、システムトレードよりパフォーマンスが良いことです。
実際に数十万円の資金から何億円もの資産を築いたトレーダーが裁量トレーダーであることからも明らかなことです。

相場を通じて、自分が何をやっているか、よく理解している点が裁量トレーダーの特徴になります。
これは、失敗をした際に次のトレードに向けて改善を繰り返していけることができます。

裁量トレードのデメリット

裁量トレードでの問題は、自分の感情を完全に支配できるかがまず必要になります。
また、有限の時間の中でいかなる状況においても正しい対処ができるかが問われます。
さらに、見ていないときにどれだけ正しい制御ができるかです。

これらは、やってみるとわかるのですが、実行することがものすごく難しいです。
時間をかければできるというものではないため、裁量トレードのスキルを習得する難易度がものすご~く高い。というのが一番のデメリットだと思います。
ありがちなのは、損失が当初の予定より膨らんでしまったのに、損失を確定させたくないために損切り(損失確定)ができなくなります。
また、損失を取り返そうとして根拠のないエントリーを繰り返してしまい結果、損失を出してしまうことがあります。
自分の感情が制御できていない典型的な例だと思います。

このような、悪い方向に行ってしまった場合でも歯止めが効きにくくなるケースがあることがデメリットと思います。

 

短期トレードの心構え

短期トレードは、数分から長いもので数か月単位で取引するトレードを前提に説明します。
短期トレードを行うにあたって、心構えをしておく点があります。

直接利益に繋がるものではないのですが、大きく負けないために必要なことです。
大きく負けなければ次のチャンスを待つこともできますが、大きく負けてしまい資金を失ってしまっては、次のチャンスに挑戦することすらできません。
そのためにも、これから紹介する心構えは、絶対に忘れないようにしましょう。

  • 妄想しないこと
    価格が絶対に上がる、下がるということを決めつけないことです。
    どちらにも動くことを想定しておく必要があります。
    また、有名な方が想定したからといって、無条件に信用しないことも必要だと思っています。
  • 自分は相場予想ができると思わないこと
    金融の専門家やアナリストが相場を予想していますが、その大半は当たっていません。(一度検証してみるとわかります。)
    半分程度ではないでしょうか。
    専門家ですらそのような状態なので、素人の私達が予想しようとしても無理なことがわかると思います。
  • 力まないこと
    画面の前に張り付いて、チャートを見続ける人がいますが、エントリー時に一度決めたシナリオがあるのですから、必要以上に労力をかけるのは、無駄です。疲労しているといざというときに正しい判断もできなくなります。
  • 見ていないときに結果を出すこと
    通常、エントリーする際にシナリオを描いて逆指値注文でリスクを限定したりするため、基本は、常に見ている必要はありません。
    シナリオどおりにチャートが動けば、見ていなくても結果を出すことができます。
    理想は、エントリーしてから、次にチャートを見たときには、利益が出ているのが理想の状態です。
    そのようになれば、時間を有効活用して勉強の時間などに当てることができますので、ますます、トレードのスキルを高めていけることにも繋がります。
  • 負けた時、無思考にロットを大きくしないこと
    負けた時は、取り戻そうとする心理が働いて、一度に取り戻そうとする心理が働きますが、あまり勝てた例がありません。
    おそらく、正常な判断でエントリーできず不利なポジションを取ってしまうことが原因の一つではないでしょうか。
    また、ロットを大きくしたことで、損失が発生した時の損失額も大きくなり、取り返しがつかないことにもなりかねません。
    資金がなくなってしまうと次のチャンスに挑戦できなくなります。
  • 怒りの感情がある時は、トレードをしないこと
    負けた時にも怒りの感情がでますが、日常生活の中でも怒りの感情がでます。
    男性と女性でも違いがありますし、特に怒りやすい人はトレードをおすすめしないです。
    怒りの感情があるときは、冷静な判断ができないばかりか、男性に多いのですが一方に突き進んでしまうことです。
  • 負けない戦い(エントリー位置と0ライン)をなるべく行うこと
    負けないとは、大きく負けないということです。
    負ける可能性が高い時は、ロットを抑えてリスク回避をする必要があります。
  • 市場では何度でもチャンスがやってくるので、常に焦らないこと
    焦ってトレードすることは、怒りの感情に任せてトレードすることと同じくらい厳禁です。
    トレードで焦ってしまうと不利な位置でエントリーしてしまい負ける確率が高くなってしまうばかりか、大きく利益を伸ばすことができません。
  • 短期トレードの利益に依存しないこと、期待しないこと
    例えば、短期トレードを始めてすぐに会社を辞めてしまい短期トレードに依存してしまうことです。
    そうすると、焦りや怒りの感情に繋がりやすくなります。
    また、自分の都合(月にいくら稼がないといけない。など)が入ってくるため、客観的な判断ができなくなります。

緩急をつける(風林火山)

短期トレードでは、不利な状況ではロットを抑えてコツコツ勝負をして、ここぞと言う時は、大きく勝負をする必要があります。
そのための思考態度として、孫子の兵法が参考になりますのでご紹介したいと思います。

疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し

疾風のように行動するかと思えば、林のように静まりかえり、烈火の勢いで襲撃するかと思えば、泰山のように微動だにしない。ことを意味しています。

短期トレードに言い換えると、

疾風のようにエントリーしたかと思えば、林のように利を伸ばし、
烈火のごとく大ロットを仕掛けたと思えば、しばらくは静観して動くことはない。

つまり、やるべきときにやって、やらざるべき時(地合いが悪い。など)にやらない。
ロットを増やすときに増やし、減らすべきときに減らす必要があります。

前提条件を把握する

孫子の兵法では、戦争に勝つために基本となる5つの条件があると紹介されています。

一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法

すなわち、「道」、「天」、「地」、「将」、「法」の5つです。

大義のことです。なぜ戦わないといけないのか。

短期トレードでは、稼いだ先にある目的は明確であるか。
稼いだ先に明確な目的があるから稼げると言われています。

このタイミングで入る明確な根拠を持っているか。

タイミングのことです。天の動き。

エントリーするタイミングは、望ましいものか。
エントリー以外にも利食い、損切りのタイミングがありますが、すべては、エントリー時にいかに良いタイミングで入れるかによって左右されるため、ほぼ8割〜9割がエントリーのタイミングになります。

強みのことです。自らの立つ地の利。自らが守るに易く進軍しやすい位置。

自らが保有するポジションは、すでに有利な位置にあるでしょうか。あるいは、これからエントリーする場合はどうか。
例えば、転換点で逆張りするのであれば、損失は限定されているが利益を伸ばせる位置になります。

人のことです。

自らの感情の乱れ、健康に問題はないか。余裕資金を捻出しており、心理的な不安を持っていないと言えるでしょうか。
トレードの資金は、必ずもしなくなったとしても問題ない範囲で行いましょう。
生活資金など不安がある状態では、余裕を持ったトレードはできないと思います。

規律のことです。ルールが守られなければ、組織が統制できず成果など挙げられません。

トレードにもルールがあります、ルールを守っていれば、大敗はなく、成果は上がるものです。

相場を知り、己を知る

彼を知り己を知れば百戦殆うからず。
彼を知らずして己を知るは一勝一負す。
彼を知らずおこれを知らざれば戦う毎に殆うし。

敵を知り己をしるならば、絶対に負ける心配はない。
己を知って、敵を知らなければ勝敗の確率は五分と五分である。
敵も知らず己も知らぬとすれば、戦うたびに危ない橋を渡らなければならない。いずれ敗軍となるであろう。という意味です。

短期トレードでは、敵とは「相場」であり、己とは「自分」のことです。
この両者をよく理解することがトレード上重要になります。

特に自分のことは、あらかじめ把握しておく必要があります。

  • 資金状況
  • 現在発生している損益
  • これから新規エントリーするか
  • すでにポジションを持っているとすれば、保有しているポジションは有利な位置なのか
  • 健康上の問題はないか(特に精神的な問題は重要です。特に負けている時は注意
  • 本日は、トレードにどの程度時間をかけられるか など

敵の状態とは、相場の状況です。

  • 現在、トレンドなのか、小休止状態か など

チャートに誘惑されないこと

近くして静かなるは、其の険を恃むなり、
遠くして戦いを挑むは、人の進むを欲するなり

敵に近づいても、ひっそりと静まりかえっているのは、敵が天険(山地などの険しいところ など)を頼みにして何か期する(期待している)ところがあるからである。
敵が近付こうとせず、しかもしきりに挑発してくるのは、こちらを誘い出そうとしているものであるという意味です。
なので、このようなことに引っかかってはいけません。

短期トレードも、チャートが静かな時こそ、注意しなければなりません。
次の動きを予想して待つことが必要になります。
焦ってエントリーして、ふたを開けたら、高値掴みしたり、底で売ってしまったりすることが本当にあります。

上昇を続けるチャートを見てエントリーをしたい(エントリーを誘っている)時、注意が必要です。
一呼吸おいて静観することが必要です。
入る時は、急襲(エントリーと反対の大きな値動き)があった時は、速やかに撤退(小さなロスカット)することです。

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