平成28年度中小企業診断士二次試験再現答案(事例Ⅲ)

今更ですが平成28年に実施された中小企業診断士の二次試験 事例Ⅲについて、再現答案を共有させていただきたいと思います。これから受験される方の参考になれば幸いです。

 

判定と得点

65点A判定の回答の再現回答になります。

得点と判定結果は、得点開示により確認しました。

 

再現答案

第1問

(a)

X農業法人の100%子会社であるため、X農業法人からの仕入れルート

(b)

工場が通年操業できず約3か月の休業が例年 生じている

 

第2問

対応策は、①製造チーム間の稼動がアンバラ ンスであるため、チーム間の稼動を平準化さ せる②負荷に応じて柔軟に要員配置を行うた め、製造チーム間の社員の異動を行う。③製 造グループごとの生産管理を廃止し、社内で 統一した生産管理方式を導入する。④同種類 の原材料調達の単価の差異の縮小、輸送費用 のロスを防止することである。

 

第3問

クレーム内容は、カット形状不均一に着目す る。対応策は、①カット作業を標準化して社 員間の作業方法を統一する。②従業員に加工スキル向上のための教育を行う。③機械のメ ンテナンスルールを策定して品質を均一化することである。

 

第4問

一般消費者向けのサラダ用などのカット野菜パック事業を提案する。理由は、①現在の製 造工程を利用でき新事業を立ち上げるコスト を抑えることができるため②高付加価値製品 を製造するノウハウがないため。社内対応策 は、①機械のメンテナンス技術を習得し衛生 状態を保つ②衛生管理の重要性を社員に教育 し、衛生管理ルールを策定することである。

 

回答作成の着眼点

第1問

第3段落、第4段落、第6段落、第7段落に着目しました。他の事例もなのですが、強みと弱みは、最後に回答するようにしています。特に強みは、今後の方向性に活かして行くことが多いため先に強みを書いてしまって回答の選択肢が限定されるされるのを防ぐためです。

 

第2問

生産管理面での対応策を問われているので与件文に生産管理面の課題や問題が隠れていることが予想できました。第4段落の最後の部分にも効果的な生産管理が行われていないことによって限界利益がマイナスになっていることの記載があります。現状の生産管理方法に問題がありそうなので現状の方法を確認してみます。そうすると、第6段落、生産概要の第9段落、第10段落に「生産高を日常の管理項目〜」、「作業員の移動の制限」という記載がありますのでこれらの部分に着目しました。

 

第3問

クレームの内容は、表2にクレーム件数がまとめられているのでこの表を参照しました。この問題は、私の周りでも意見が別れたのですが一番費用対効果が高いクレームの対処を行うことが効率的と考えられます。そのため、複数種類のクレームに対応するのではなく一番件数が多い「カット形状不均一」に絞って対応することを提言しました。具体的なないようとしては、図1に記載されている施設・機械と作業方法に記載されている要因からカットに関連する内容に焦点を当てて記載しました。

 

第4問

新事業の提案を行う設問ですので、現在の強みを活かすことが必要になると考えました。また、生産管理レベルや経営資源などを勘案するとありましたので現状からあまりにも新要素が多い新事業はふさわしくないのではないかという仮説が思い浮かびました。

そのため、ソースや乾燥野菜などの高付加価値製品は、新たなノウハウが必要となることが想定できますし、新たに設備投資も必要になることが分かります。その点、カット野菜パック事業は、現在の製造工程を利用できるとありますので作業工程が共通していることが想像できます。そのため、生産管理面に問題があるC 社としては、極力現状の体制や方法を変更しない事が妥当であると考えられました。

社内対応策としては、図1の要因を見てみると人や作業方法に問題や課題がある事が分かりますのでこれらを解決する方向でまとめてみました。

 

まとめ

事例Ⅲは、比較的課題や問題を把握しやすく回答しやすかったと感じました。与件文で示された図1の特性要因図も読みにくいものではないので一つ一つ丁寧に拾えば対処できたかと思います。また、大きく4つの要因に分かれていましたのでそれぞれの要因を対処するような回答が理想かもしれませんが現実問題として全ての要因に対処する事はなかなか難しいと思います。やはり、費用対効果を考え効果が高い要因から順番に対処することで効率的な対処ができると思います。そのため、無理に全ての要因に対して対処する必要はないものと考えます。下手に4つの要因を盛り込もうとして全体のストーリーに違和感が出ることは避けたほうが良いと思います。

事例Ⅲのコツは、与件文に記載されている課題や問題を何処かの設問で対処することが必要があるのでもれなく与件文をチェックすることと洗い出した課題や問題の使い漏れをチェックすることが安定して点数を取るコツかもしれません。

 

他の事例の再現答案はこちら

事例Ⅰの再現答案を閲覧するにはこちらをクリックしてください。

事例Ⅱの再現答案を閲覧するにはこちらをクリックしてください。

 

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