現役引退までに本当に2,000万円必要なのか?もっと必要です!

2020-05-04

老後の2,000万円問題は、金融庁の金融審査会がまとめた報告書が発端になって話題になりました。

これは、平均的な値に基づいた試算なので、一概にそうだとは言えません。そもそも、平均的な値が平均値であるかが疑問です。
例えば、前提が夫婦2人世帯になっています。生涯独身者、離婚などのシングル世帯は、また変わってくると思っています。

現在の世帯の状況

前回の国勢調査(平成27年に実施)の結果をみると1人の世帯が最も割合が多くなっています。
なお、一人世帯といっても年齢によりますが、男性は現役世代、女性は、80歳以上の層が最も多くなっています。

平成27年国勢調査より抜粋
平成27年国政調査より抜粋
平成27年国勢調査より抜粋

このサイトでは、シングル世帯を前提に考えていきたいと思います。経済的には、夫婦2人の方が楽になりますので、より現役後の備えがシビアなシングル世帯を前提に考察していきたいと思います。

平均寿命

日本の平均寿命は、公益財団法人 生命保険文化センターの2018年における調査によると、
男性:81.25歳、女性:87.32歳
となっています。

一体いくら準備しないといけないの❓

現状、65歳から年金支給が始まるとなっていますが、ひとまずは、変更されない前提で65歳で現役を引退すると仮定して考えてみます。

家賃

生きる上で必須なのが、衣食住にかかる費用です。その中でまずは、「住:家賃」について試算してみたいと思います。
マンションや戸建てを購入したケースは、別途考察したいので賃貸での場合です。

シングル世帯であれば、最悪ワンルームで十分です。
東京の都心であっても6万円~8万円あれば、ワンルームは、借りられると思いますので、7万円を1か月の家賃としてみます。

平均寿命が大体85歳とすると、65歳から20年あります。
1か月7万円の家賃だと
 7万円 ✕ 12か月 ✕ 20年 = 1680万円

2年に1回更新料として、1か月分必要となるとして、
 2万円 ✕ 10回       = 20万円

となり、合計「1700万円」が必要になります。

水道光熱費

これも地域差が大きいと思われますが、オール電化で上下水道が必要になるとして試算してみます。
電気代は、月11,000円、水道は、4,200円くらいでしょうか。合計で15,200円です。

15,200円/月 ✕ 12か月 ✕ 20年 = 3,64.8万円
が必要になります。

食費

2つ目の食費です。
食費は、正直人によって全然違う(自炊できる人とできない人によってもちがいますし、年齢によっても違います。)ので、すべて外食または相当の金額になることを前提にしたいと思います。
コンビニ等で1食分を買うと食べ物と飲み物などで、600円くらいでしょうか。
さすがに毎日、おにぎり・サンドイッチ・カップラーメンとペットボトルのドリンクでは、影響バランスが悪すぎるので、600円として、たまに自炊してバランスをとるとします。

1食600円 ✕ 3食/日 ✕ 365日/年 ✕ 20年 = 1314万円
が必要になります。
ちなみに、交際費での外食などは含んでいません。

被服費

3つ目の被服費です。
正直、服は現役後は、あまりかからないと想定します。
ハイブランドに身を包みたい人は別として、現役時代の服もあるとして、月7,000円くらいかければ十分かもしれません。

7,000円/月 ✕ 12か月 ✕ 20年 = 168万円

合計

衣食住の最低限の費用(20年分)を合計すると

1,700万円(家賃) + 364.8万円(水道光熱費) + 1,314万円(食費) + 168万円(被服費) = 3546.8万円
になります。

老後の収入の支え❓年金はいくら

平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況によると厚生年金の平均受給額は、約14.5万円、国民年金だと満額もらったとして、6.5万円です。

【厚生年金の場合】
14.5万円/月 ✕ 12か月 ✕ 20年 = 3,480万円

【国民年金のみの場合】
6.5万円/月 ✕ 12か月 ✕ 20年 = 1,560万円

どちらも、さきほど試算した衣食住の最低限の生活費「3546.8万円」に足りません。
なので、現役時代に蓄えるのは必須となります。
しかも、最低限の支出なので、趣味などの遊興費は一切含まれていません。買い物に行くための交通費や理・美容費、化粧品やトイレットペーパなどの日用品も計算していません。

その他の支出を考慮すると

他に考えられる支出として、生活必需品、娯楽費、家財(家電)の買い替えを計算して見たいと思います。

生活必需品は、月に1万円、娯楽費年間20万円、家財(家電)の買い替え10年に1度100万円として計算します。
【生活必需品】
1万円/月 ✕ 12か月 ✕ 20年 = 240万円
【娯楽費】
20万円 ✕ 20年 = 400万円
【家財(家電)買い替え】
100万円 ✕ 1回 = 100万円

合計は、740万円です。

厚生年金の場合、約800万円、国民年金のみの場合、約2,730万円不足します。

貯蓄ゼロは確実に詰む

ざっと計算しても貯蓄していないと間違いなく生活が詰むのが明らかです。
まちがいなく、生活保護に頼ることになるでしょう。
これは、物価の上昇、税金、年金受給制度の見直しなどは一切考慮していませんので、現実には、もっと必要になるはずです。

では、現役時代にどれだけコツコツ蓄えればよいのでしょうか。
このブログの題名にもなっている25年間(40歳前後)でゼロから蓄えようとすると、次のような状態になります。

【月5万円貯蓄した場合】
5万円/月 ✕ 12か月 ✕ 25年 = 1,500万円

厚生年金の場合は、月5万円の貯蓄ができれば、なんとかギリギリ足りそうです。
国民年金の場合は、まだまだ足りません。

【月10万円貯蓄した場合】
10万円/月 ✕ 12か月 ✕ 25年 = 3,000万円

どうでしょうか、月に5万円~10万円を貯蓄しないといけません。また、平均寿命は延びていますし、女性の場合、今回の前提より、2歳長生きする可能性がありますので、2年分余計に必要になります。

方法は2つ

不足する金額を準備するためには、2つの方法があります。

1つ目は、収入の可処分所得から、必要額を捻出する。
これは、毎月のフリーキャッシュ(収入から税金、生活費を引いた額)を当てる方法です。

2つ目は、必要額になるように運用して増やす
毎月必要な金額を捻出できない場合、出せる分の額を運用して必要額になるように増やす方法です。

さて、これらを踏まえて、毎月貯金できていますでしょうか。
もちろん、18歳から働いたとすれば、定年の65歳まで47年ありますので、負担は、半分近くになります。
ただし、現実的には、20代でなかなか毎月5万円~10万円を貯蓄するのは、難しいと思います。
1つ目の自力で貯蓄できる方は、自分が頑張ればなんとかなるでしょうが、問題は、年収的に捻出できない場合です。

預金では無理

現在の銀行預金の利率は、0.0数%です。
常識的な元手では、絶対にに増やすことはできません。

そのためには、「投資」か「副業」をするしかありません。
本業以外の時間を副業に当てることも一つの手だとは思いますが、正直大した副業ができるとは思えないです。
そもそも、副業禁止になっている会社に所属している場合、選択肢にもなりません。

私の持論として、本業のための勉強時間がないと間違いなく衰退すると思っています。
なので、すべて、副業に当てることはオススメできないです。

まとめ

可能な限り、支出を押さえて原資を作り、投資で増やすのが現実的な方法だと思います。
副業を行うことは、各人の得意分野の違いもあるので、これをやればいい。というものが言えないため、投資をして増やす方法で現役後の必要額を作ることを検証していきたいと思います。